2007年12月23日日曜日

キリ

 07年12月23日(日)午後3時
 今日、初めて紙の束(カレンダー)に、キリで穴を空けた。
数日前に届いた郵便物を処理していたら来年のカレンダーがあった。このブログ
を今書いているが、何を書くにもカレンダーがいる。脳の出血の後は、特にそれ
を感じるようになった。つまり、曜日や日にちを思い出し辛いのである。そこで、
これは良いと思い、テーブルの横にぶら下げることを思いついた。
 まず、キリを取り出しに行った。私の居る居間から廊下に出ると、1メートル
ほど行った所の左手に階段の裏側を利用した物入れがある。その扉を開ける。こ
れは私でも麻痺していない方の右手だけでできるので簡単である。次に、その物
入れの前にかがみ込む。これも、このブログで前に書いたように難なくできる。
そして、布の袋に入ったキリを取り出した。さて、これからが穴空けである。ま
ずキリの蓋を取る。これは仕事でも何時もやっているので、麻痺側の手でキリの
本体を持ち、良い方の右手で蓋を取り、うまく行った。
 次はカレンダーを台の上に置く。私は視力がないので、広いカレンダーではな
くて、一月分を1枚にした物、を使うので、来年のカレンダーは、12枚と説明
等で合わせて20枚ほどになっている。
 台に置いたカレンダーにキリを当てる。初めは麻痺側の手でカレンダーを押さ
えて、良い方の右手でキリを回していた。もっと早く穴を空けることは出来ない
かと両手でキリを持ち、手をすり合わせてキリを使おうとするが、なかなか左手
が協力してくれない。でも少しはキリが回転して穴は空き始めた。やがてキリの
先がカレンダーの裏から覗いた。それでカレンダーを台から持ち上げて立ててそ
れを左手で持ち、右手でキリを持ち、空けた穴を大きくした。そして少し穴の大
きさが増したので今度は和綴じようの紐でカレンダーを無事作業台にぶら下げる
ことができた。
 普通なら10分か15分でできる作業が40分ほどかかったが、大変喜んで作
業を終えることができた。

2007年12月16日日曜日

みかん

 07年12月16日(日)午後2時
 今日の昼みかんを食べた。美味しかったが去年の入院のことを思い出した。脳
の出血で入院したのであるが、その時は左手の麻痺のためにみかんがむけなくて、
介護の人に頼んでいた。それが、なんと一人でむいて食べることができた。
 私のここに書いているブログは、生き甲斐のことを書くために始めたものであ
った。しかし今は私の病気の回復の記録となっている。マーッそれでもかまわな
いが、先月数人の方から「読んでますよ」と言われたことを思い出すとありがたい
ような、もっと基本に返らなくてもいいのかなと考えたりしたものであった。

2007年12月14日金曜日

茶碗

 07年12月14日(金)午後10時
 数日前から、ご飯の茶碗を左手(悪い方の手)で持って食べる練習を始めた。
持つことそれは、あまり難しくはない。難しいのは、茶碗をテーブルに置く時で
ある。第1、指が茶碗から離れにくい。そのために、せっかく茶碗を台に置いた
のに、またそれを持ち上げようとしたり、茶碗が台の上で横に倒れようとしたり
する。
 元々私は箸使いがあまり得意ではないので、ご飯を掻き込もうとすることがあ
る。その時に、口のそばまで茶碗を挙げようとする。そして茶碗を丁度良い角度
にしなければならない。こんな難しさはあっても、何とかたべはじめている。そ
してほぼ、食べ終わっている。また一歩、仕事に近づいているようでありがたい。
 る
 http://oushi-izumi.blogspot.com/

2007年12月11日火曜日

屈んで歩く

 07年12月12日(火)午前9時
 今、物を床から取ろうとして、屈んだ姿勢から取った物を持って立ち上がって
見ると、無理なくたつことができた。
物に掴まらずにできたが、屈んで歩いてみると、まだ脚の力が弱く、倒れそうに
なる。これが倒れずに安定して歩けるようになると、日常にできる動作が増える
のではないかと想う。

2007年12月10日月曜日

実験

 07年12月10日(月)午前3時
 先ほど役2時間前に、風呂に入った。その時、いつものようにラジオを手に持
って行った。そしてその時に私は、ふと思いついて実験をした。ところで私は、
左が麻痺しているのであるが、その麻痺側の手でラジオを持っていた。
 そしてその握り方はラジオを縦長に持って、親指と他の3本の指とを対立させ
るようにしていた。
その実験とはラジオを持っている指の内、人差し指をできるだけラジオから離せ
るかを試すと言うものであった。結論からいうとうまくいった。人差し指は曲が
ったままではあったが、ラジオから完全に離れた。そのラジオとの距離はやく3
センチである。
 実験を思いついたのは次のようなことからである。
 ここ1週間ほど前から、私は本を壊して、その一部を悪い方の手で握ったり離
したりしていた。これは、パソコンに資料を読ませながら、パソコンに入力され
たデータが間違っていないかをチェックするためであった。
 そしてある日、左手を資料に乗せた時、いつもは曲がっていた左手の人差し指
が伸びていることに。気づいた。そして面白いことに、丁度その資料は、指の筋
肉のことを書いた物であった。それによると、人差し指と小指とは、他の指、つ
まり中指などとは違いその指を専用に動かせる筋があると言うことが書かれてい
た。
私は思った。考えた。 よし、最近人差し指が少し良いので試してやろう。 
 それで、上に書いた実験をすることにしたのであった。
 最近、脚のリハのメニューを減らして、その時間を手の、あるいは腕のリハビ
リに使っているのでその効き目が出始めたのかも知れない。
私は、この実験で、更に気分を良くして、来年は鍼が8割ぐらいできることをま
すます確信した。

2007年12月7日金曜日

階段

 07年12月6日(木)午後12時
 一昨日、初めて階段を普通に、つまり一つ置きに脚を交して上がることができ
た。
  その日もバスに乗った。最近は、そのバスにも積み残されなくなった。
 さて、バスから下りた。今日のリハビリは、モンゴルへの銀行からの送金とい
う頭の訓練である。
もちろん、自分では書いたりできないので、人に頼みながらの作業であるが、今
回はみごとそれに失敗して帰りの交通センターである。バス乗り場へ移動してい
る時に、生理的現象が現れた。尿意である。
この近くに無いかと聞くと、家人が会談の下にあると言う。
 私は頑張って下へ下りることにした。さて事が無事に終わり、満足を得た私は
会談を登り始めた。この時である。私は、ついうっかり、手すりの力を借りてで
はあるが、階段を一つ置きに左右の脚で上っている自分に気がついた。
 私は、今日もまた、嬉しい気持ちで帰宅できた。