掃除機物語6
前回は、またベッドの下で彼が停まってしまったところまでであった。
私がベッドの側に屈み込んで見てみると、彼は床とベッドとの間に背中を挟み込まれて動けないでいるのであった。
通常彼は物に当たると、別の方向にその向きを変えるようにしているのであるが、今回彼は円く膨らんだ背中を大分突っ込んでしまってから後ろに下がろうとしたが、背中がベッドの横板に捕まってしまったようである。
そこで私はまた考えた。
この横板に別の板を打ち付けて、彼がその板の下にモグり込まないようにしよう。
その結論に達したので今日の治療室の掃除はこれで終わることにした。
さぁ、今度は庭先にある物置に彼のために、板きれを捜しに行こう。
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