2009年8月18日火曜日

赤いちゃんちゃんこ

09年8月18日(火)晴れ。
今日で草履を履く練習をして10日ぐらいになる。歩くのは大分良くなった。今困っているというか、頑張っていることは、仕事をするために椅子にかけている時、少し足を動かすことがある。その時足から草履がスルッと抜けてしまい、それを履こうとして足を動かすのだが、これがなかなかスムースには行かない。しかしこれが最高のリハビリだと思い、やめないでいる。これが余り困らなくなったら少し形式の違った草履を捜してこようと思っている。
 さて先週の3日間、阿蘇の宿泊施設に行った。私と家内との還暦を子供達が祝ってくれるという、ありがたい話のためである。
 1日目、現地に着いて部屋に落ち着いてみると、思っていたよりも静かで良い。1部屋いくらのバンガローを想像していたが、ゆったりしたホテルなみの感じであった。
 この阿蘇の今回の体験で、私が良いなと思ったことが3つあった。
 先ず1つ目は2泊目の夕食の席で、家族14人が揃って私たち夫婦の還暦を赤いちゃんちゃんこで祝ってくれたことであった。儀式とまでは言えない簡単な家族の祝いの席であったが、3人の娘夫婦の6人と、その子供達6人、それに私たち夫婦の合わせて14名の人数であった。これまでの私は、儀式にはあまり感動しなかったのであったが、今度は素直に喜ばしい気持ちに心からなった。赤いちゃんちゃんこの袖を通し、写真機のシャッターの音が聞こえた時には、心から喜んでいる自分を感じた。
 その時の食堂は席だけ予約していたところであったが、食事が済む頃には周りにいた別のお客さんはいなくなり、丁度部屋も予約していた様な感じになり、最後の時、先ほどから書いている赤いちゃんちゃんこを着る頃には、お店の人にもお願いして写真機のシャッターを押してもらえたほど、全ての雰囲気がまるで私たちのために備えられているように思える程の有様であった。
 2つ目に感心したことは、車椅子のことであった。帰る日、つまり3日目みんなでお猿が登場する劇場に行った。私は全く知らなかったが、子供達によると、テレビでも放映されている程の人気であると言う。
 その施設は山の斜面を利用して作られているので、坂が多かった。私がまだあまり歩けないので、2泊した施設でも車いすを借りて、家内や娘や娘婿達に押してもらっていたが、坂道では力がいるようであった。そしてこのお猿の劇場に入った時、娘が車いすをやはり借りてきた。家内が押していて坂道になった時、借りてきた娘が言った。
 「自転車のように、坂道もバッテリーが働いて軽いと事務所の人が言ったよ。」
 家内に聞くと、ほんとに軽いと言う。そしてその後、押し手がそれを借りてきた娘の旦那に替わった。そして彼は言った。
 「晴彦(下の孫)でも押せるよ」
 そして暫くその孫が押し続けた。
 あの、自転車のアイデアをうまく取り入れているのには感心した。
 3つ目は、このお猿の劇場が有名になるようにしている経営者かアドバイザーかは分らないが、この不況の時に、1時間半も待つ程の行列ができる人気のある繁盛ぶりに感心した。熊本は商売が下手だとかよく聞く。だからよその県から来た人が経営しているのかも知れないが、こんなに賑わうことは大変喜ばしいことであると思った。
 
oushi@s6.kcn-tv.ne.jp

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