夕食後、ゴロッと横になった。「さて、今晩は何を書こうかな」考えているうち
に、「そうだ、焼鳥屋さんへ行こう」と突然思いついた。夕食でビールのリハビ
リを2杯やっているので足がやや重いがこれはしょうがない。なんと言っても、
焼き鳥のリハビリのためである。
物入れの小さな引き出しを見ると千円札が数枚手にふれた。それをベッドの棚
に乗せる。つぎは、半袖のシャツを着る。家人に「焼鳥屋さんに行って来るね」
家人は、1秒考えて「はい」
ややこしい話にならない前にタクシーに電話する。鞄に携帯と財布を入れる。
玄関へ行く。外へ出ると、丁度タクシーが来た。慌ててしかし危ないのでゆっく
り乗り込む。
車は店の前に到着した。運転手さんにゆっくりしか動けない事を断って歩道に
下りる。二つある階段をゆっくり上がる。よそのおばちゃんが悪い方の腕をつか
んで歩くのを手伝ってくれる。少し痛いが、焼き鳥のために我慢してお礼をいい
ながら店に入る。止まり木の椅子に座り込む。思えば一年ぶりの焼き鳥である。
ナマビールと一緒に飲み込む。理由なくうまい。
「アーッ、社会的機能復帰だ。」
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