2009年5月2日土曜日

宮崎 4

09年5月2日(土)午前12時 晴れ。
宮崎の先輩の家にお礼を申し上げに行っている話の途中までが前回であった。今日はその続きを書く。
やがてて9時になる頃に松橋町から来た218号線と出会う。これを左折。県境を越えて、宮崎県の五ケ瀬町に向かうつもりである。「ここはどの辺り」と聞くと既に矢部町を過ぎたと運転の前さん(仮名)が教えてくれる。9時22分、清和村の少し手前で立ちしょんべんをする。車外は高度が大分あるので寒いくらいで快適。車内に戻っても、晴れてはいないが窓からの風が気分を良くしてくれる。そしてナビに付いている音楽も心地良い。9時45分、立ち寄った店を出る。ここではパイをお土産に買った。この五ケ瀬町から右折する。その日はナビがあったので楽に行けたが、念のために知人に道を調べてもらっていた。それによると五ケ瀬町から右折したら15キロで飯干峠を越えてさらに約8キロだと言う。前もって電話で聞くと、携帯は通じると言う。さて、飯干峠を越えて下りになった。葛折りとまではいかないが、車はクネクネと曲がりながら下っていく。車酔い等関係ない私のはずであったが、まだ病み上がりで腹が揺すられることの訓練ができていないためか、少しムカツキが起った。窓を開けると何とか気分は持ち直した。ところで、この飯干峠である。後に先輩のところに着いてこの峠のことを話すと、冬は雪のために難所に数えられているところだと言う。昔はおそらくいろんな話があるのではなかろうか。ドラマティックな話の転回が好きな私としては、いつかこれを調べたいと思いながらドラマの空想に暫く耽っていると小さな集落に着いた。ナビも「目的地付近です」と言って、案内を終わってしまった。運転の前さんは「目的地は見えない」と言う。そうだ。私は携帯を取りだして先輩の番号を押した。事前の打ち合わせと違って電波が届かない。それを見ていた前さんは、車から降りていった。


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