今回は、火山先生のその2を書きます。
医学の授業の最初に先生は次のようなことをおっしゃって、今もその言葉が、私
の記憶に鮮明に残っています。
「私は、皆さんに、解剖を教える訳ですが、それもやりますが、
もっと力を入れてお話したいことは、
何に鍼が素晴らしいかを分かってもらうことです。
そこで今日の一回目の時間では、皆さんの鍼に対する取り組みの気持ちを聞かせ
てください。」
私はそれをお聞きして、
まだ鍼に対する心構えもなにもなく、ただ自分の仕事はこれになってしまうのか
な、と思って、月並みな答えをしました。
「頑張って、鍼灸師になります。」先生はそれからも、心に感じるお話を何時も
してくださいました。
しかし私はまだ、真剣に鍼師になろうとは思ってはいませんでした。これしかな
いから、免許だけは取るか。
今思うと、先生には申し訳ない気持ちになります。
しかし、鍼を真剣にやる気になる時が翌年訪れました。
続く
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